列の先頭に立って



まだ夜も明けきらない朝から
デパート前に並んでる
友達に頼まれた限定品を買うために
寒空の下、並んでいるのだ


東京です
深夜の高速バスで来ました
東京に行きたい僕と
東京で買ってきてほしいものがある友達との間で
ある契約が交わされたのです


開店は10時
9時半に整理券を配る予定と張り紙がしてあり
朝6時から並び始めたんですけど
誰もいない
何の苦労もなく1番に
こういうの、何時から並び始めるものなの?
ちょっと居心地の悪さを感じつつ
小説読みながら立ってたら
1時間後に2人目が後ろにつく
すこしだけほっとする
並んでていいんだよね?
寒さに耐えながら立っていると
ぽつぽつと人が後ろに並ぶ
女の人ばかりで気後れ
思ってたほど並ばないものなのかなぁと思っていたら
整理券配布直前に50人くらいに膨れ上がってた
当然のことで整理番号は1番
お店にも先頭で案内され
限定品も最初に購入


ならんでなにか買うなんて初めてで
いや〜新鮮です
いい経験でした
なんだか達成感あるね
買えてよかったよ


東京の大学に通う友達と待ち合わせ
向かうはラーメン二郎
かの有名なラーメン二郎
これが僕の目的と言っても過言ではない
僕の食への挑戦である
迷いつつも、三田本店に着くと
長蛇の列
また並ぶのかと心が折れそうになるも
列につく
1時間並んでようやく店内へ
食券(ブタ入りラーメン)を買うと一席空いた
僕らは2人
すると店の方は
「できてるからはやく座って!!」
食券を出す前にできてるとはどういうこと?
先に座ると
「ニンニク入れますか?」
呼びかけにはニンニクだけお願いしますと対応
即座に出てくるラーメン
カウンターにラーメンを下ろそうとどんぶりを触っただけで
手がベタベタに
記念にラーメンを写真に収めようとデジカメ構えたら
デジカメもベタベタに

・・・小でも普通の大盛り以上だ
量よりも味の濃さにやられそうになる
へビィだ
乾燥した唇に塩分の刺激が痛い
しかし、朝からこのためにほとんどなにも食べていない
最後は意地で食べ切った


平気でヤサイとかカラメとか言う人たちは
よく訓練されている
ドカヤサイとかカラカラとか
もう別次元だ
食べれないことはないけれど
もう当分食べなくていいかも
僕はジロリアンにはなれそうにない
友達はもう2度といらないそうだ
入る前からテンション低かったしな


近くの慶応義塾大学が学園祭のようだったので
ちょっと入って様子を見てみた
これが大学の学園祭か
あまりの違いに驚く
規模も、雰囲気も、学生の姿も


銀座をうろうろ
H&Mは並んでない
けれどたくさんの人がベルトコンベアーのように
流れにのって店内に入っては出て行く


夜は焼き鳥屋で飲んだ
これぞ焼き鳥屋というようなお店
僕ら以外のお客はみんなサラリーマン
スーツ姿の男性ばかり
店員のお姉さんのいい加減さにウケた
お品書きに“おでん”とあって
「おでんください」
「具を4つ選んでください」
「何があるんですか?」
「・・・鍋、見ますか?」


突発的に行ったのに
なんだかんだ楽しめた
たまにはこういうのもいい
なにしに行ったかって?
ただ単純に遊びに行きたかっただけ